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あらためて考えるヒーリングの意味
リラクゼーションという程度の軽い意味から、難病やトラウマからの解放も含めて心と身体の健康を回復するという意味まで、広く「ヒーリング」という言葉はつかわれています。
英語のheal(ヒール)=いやす、から来る単語ですが、新約聖書中にイエス・キリストがひとびとを「いやした」という記述が何度も出てくるように、本来は宗教的な奇跡(奇蹟)的治癒をほどこす意味で使用されてきたもの。
そのため「ヒーリング=いやし」という名刺でのつかわれ方は一般的ではありませんでした。ところが1980年代を中心に起こった“ヒーリング=いやしブーム”以降、日常的に使用されるようになった「ヒーリング」という言葉は、未開発の社会で暮らしつづける民族間で呪術医が施療する行為をとらえて、宗教学や宗教人類学が「ヒーリング」と定義づけたことに端を発しています。
日本ではある作家が著書で、セイロンの悪魔払いについて述べたなかで「ヒーリング」という言葉を使用して一躍この言葉が注目を浴び、音楽や劇、踊りを交えて霊的なネットワークを再構築することが「ヒーリング」とされました。現在では、こうした言葉の成立経緯もわからないくらい、多様であいまいなつかわれ方をしています。
ヒーリングの正しい理解